結合・リレーションシップで困ったら~データの型を合わせる編~

結合・リレーションシップで困ったら~データの型を合わせる編~

Clock Icon2023.11.14

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こんにちは。

データアナリティクス事業本部ビジネスソリューション部BIチームの投埜です。

Tableau Desktopリレーションシップや結合を行う際に、結合キーとなる項目のデータの型が異なったり、余分な文字が含まれていて困ったことはありませんか?

今回は上記の内容に対応できるテクニックを3つのパターンを用いて紹介します。

使用するファイル

以下のファイルを使用します。

それぞれ「No」の数値でデータが紐づきますが、余計な文字などが入っている状況です。

ファイル①

ファイル②

ファイル③

<パターン① 不要な文字を削除する>

ファイル②に数値以外に余分な文字が入ってしまい、数値の値が一致しません。

そのためファイル②の「No」を数値型に修正していきます。 計算の編集を押すと、計算フィールドが出てくるので、紐づけたい項目に合うように計算式を組みます。

今回は以下の計算式を作成しました。

INT(REPLACE([No (結合キーのテスト②)],'a',''))

Noの「文字」を何もない文字に置き換えて、数値型に変換しています。

これでTableauのワークシートに移動すると無事に紐づけを行う事ができました。

<パターン② 不要な文字を分割する>

ファイル③ではNoの後ろに不要な文字が入力されています。

今回は数値の後ろの不要な文字を処理していきます。

(計算の編集まではパターン①と同じです。)

今回が「 _ 」 (アンダースコア)で数値と文字が区切られているので、「 _ 」(アンダースコア)の先頭の文字と紐付けが行えるように計算式を組みます。

こちらもTableau側で問題なく値を紐づける事ができました。

<パターン③データの型を合わせる>

続いては以下のファイルを同じ「No」で紐づけていきます。

ただし今回の場合は片方の「No」が文字列となってしまいTableau側で紐づけができません。

今回のケースもTableau側の「計算の編集」で対処が可能です。

文字列になっている「No」を「数値型」に変えるように以下の計算式を組みます。

これで紐づけ時のエラーが解消されて無事にデータを紐づける事ができるようになりました。

<計算式以外の方法>

Tableau上ではデータ項目の型変換を以下の所から行うことが可能です。

<注意点>

結合やリレーションシップで選択できるデータの項目はデータの元ファイルにある項目のみとなります。

そのため、ワークシートで作成した計算式などは結合やリレーションシップで使用することはできません。

<まとめ>

今回はTableau Desktop側でデータを紐づける際のデータ型を整える方法やデータの紐づけ時に使用できる「計算式」を紹介しました。 データ同士を紐づける際に皆さまの苦労が少しでも減ったら嬉しいです。

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